格闘ゲームを始めようと思ったとき、意外と悩むのがコントローラー選びです。
昔ながらのスティックタイプのアーケードコントローラー、最近よく見かけるレバーレス、そしてパッド。
「結局どれを選べばいいの?」と迷っている人も多いのではないでしょうか。
自分はストリートファイター4から格闘ゲームを始め、メルティブラッド、P4U、ギルティギア、電撃文庫FIGHTING CLIMAX、餓狼伝説、KOF、サムライスピリッツ、BBTAGなど、10年以上いろいろなタイトルを遊んできました。最近ではストリートファイター6もちょこちょこプレイしています。
その間、基本的にずっと使っているのがレバーの付いたスティックタイプのアケコンです。
この記事では、長年スティックタイプを使ってきた経験を中心に、アケコン・レバーレス・パッドの違いと、これから格ゲーを始めるならどれを選ぶかについて紹介します。
なお、自分はレバーレスとパッドを実際のプレイでは使用していません。その2つについては、操作方式や製品仕様、友人から聞いた話をもとに紹介し、実際に使用した感想とは分けて書いています。
アケコン・レバーレス・パッドの違い
まず、それぞれの大まかな違いを整理します。
| 種類 | 方向入力 | 特徴 |
|---|---|---|
| スティック型アケコン | レバー | ゲームセンターに近い操作感。大きめの筐体が多い |
| レバーレス | ボタン | レバーを使わず、方向入力もすべてボタンで行う |
| パッド | 十字キー・スティックなど | コンパクトで家庭用ゲーム機のコントローラーに近い |
レバーレスは、レバーの代わりに方向入力もすべてボタンで行うタイプのコントローラーです。
パッドにもさまざまな製品があり、一般的なゲーム機のコントローラーだけでなく、格闘ゲーム向けに正面のボタン数を増やした製品もあります。
どれが一番強いというより、操作方法そのものがかなり違うため、自分に合うものを選ぶことが重要だと思っています。
自分なら初心者にはスティックタイプをすすめたい
これから格闘ゲームに興味を持って、
「アケコンかレバーレスを買ってみたい」
という人に自分が最初の1台をすすめるなら、昔ながらのスティックタイプのアケコンを選びます。
一番の理由は、10年以上いろいろな格闘ゲームを遊んできて、スティックタイプが最もベーシックで、さまざまなタイトルに対応しやすいと感じているからです。
ストリートファイターのような地上戦・差し合いを重視するゲームもあれば、ギルティギアのようにゲームスピードが速く、空中ダッシュやさまざまな方向入力を頻繁に使うゲームもあります。
自分はそのどちらも基本的にスティックタイプで遊んできました。
もちろん、スティックタイプがすべての人にとって一番使いやすいとは限りません。
ただ、まだメインで遊ぶタイトルが決まっていない人や、いろいろな格ゲーを触ってみたい人なら、最初の選択肢として考えやすいと思います。
自分が最初からアケコンを選んだ理由
格ゲーを本格的に始めたのはストリートファイター4でした。
そのとき最初から購入したのが、HORIの「リアルアーケードPro.」シリーズです。
幼い頃にゲームセンターで見た格闘ゲームのイメージが強かったこともあり、
「格ゲーをやるならやっぱりこれだろう」
という、かなり形から入った選択でした。
当時もパッドで格闘ゲームをする人がいなかったわけではありませんが、自分の周囲では今ほど一般的な印象はありませんでした。
パッドで複雑なコマンドを入力するのも難しそうに見えたため、ほとんど迷わずアケコンを選んだ記憶があります。
そして結果的には、その選択で困ることはほとんどありませんでした。
リアルアーケードPro.を約10年間使い続けた
最初に購入したリアルアーケードPro.は、最終的に約10年間使い続けました。
これだけ長く使った理由は単純で、特に買い替えたいと思うような大きな不満がなかったからです。
本体にはそれなりの大きさと重量があり、机の上に置いても安定していましたし、膝の上に置いてプレイするときにも扱いやすく感じました。
何より、長期間いろいろな格ゲーを遊んでも操作そのものに不満がありませんでした。
強いて欠点を挙げるなら、ボタンを押したときの感触が軽めなことと、操作音がそれなりに大きいことです。
ただし、これは静音仕様ではない一般的なアケコンなら珍しいことではありません。
最終的に買い替えた理由も操作性への不満ではなく、長年使ったことでボタンを固定する爪が壊れたり、配線の不具合が疑われるボタンが増え、使い勝手を考えた為でした。
約10年間使えたことを考えると、自分としてはかなり満足しています。
アケコンを10年以上使って感じたメリットやデメリットについては、「アケコンのメリット・デメリット|10年以上使った感想」で詳しく紹介しています。
PWS FS-24へ変更して分かった「慣れ」の大きさ
RAPが限界を迎えたあと、現在はPUNK WORKSHOPの「PWS FS-24」を使っています。
PWS FS-24は、搭載されているボタンがすべて24mmサイズとなっています。
これを選んだ理由にはそれほど深いものはなく、
「ボタンが小さくなれば、むしろ押しやすくなるかもしれない」
と思ったのがきっかけのひとつでした。
ところが、実際に乗り換えてみると想像とはかなり違いました。
長年使っていたアケコンよりボタンが小さくなったことで、今まで指が覚えていたボタン同士の距離と実際の配置がズレてしまったのです。
今までの感覚のまま反射的にボタンを押すと、隣のボタンを押してしまい、意図しない技が出ることもありました。
使い始めてから時間が経った現在でも、とっさに操作したときにはたまに起こります。
もちろん、さらに使い続ければ慣れていくと思います。
ただ、格ゲーでは相手の動きを見て瞬間的にボタンを押さなければならない場面も多いため、頭で配置を考えなくても指が勝手に動くくらい手に馴染んでいることは、思っていた以上に重要だと感じました。
自分は手が大きいこともあり、ボタンが小さければ必ず押しやすくなるわけではなく、逆に窮屈に感じる場合もあると思います。
PWS FS-24を実際に使って感じた良い点・気になる点は、「PWS FS-24を使った感想・レビュー」で詳しく紹介しています。
同じスティック型でもレバーの感触は違う
PWS FS-24へ変更して、もうひとつ気になったのがレバーの感触です。
自分が使用しているものでは、レバーを下方向へ入力したあと、手を離してニュートラルへ戻そうとすると、戻る勢いで上方向まで入力されてしまうことがあります。
現在でも起こることがあり、格ゲーでは意図しないジャンプなどにつながる場合があります。
これは自分の個体やレバーの扱い方による可能性もあるため、「PWS FS-24なら必ず起こる」とは言えません。
ただ、実際に乗り換えてみて分かったのは、同じスティックタイプのアケコンでも、レバーやボタンが変われば操作感はかなり変わるということです。
アケコン選びでは「レバー付きかレバーレスか」だけでなく、ボタンサイズやレバーの重さ、筐体サイズなども見ておいたほうがいいと思います。
レバーレスは慣れるまでの時間も考えたい
最近では、方向入力をすべてボタンで行うレバーレスもかなり一般的な選択肢になっています。
自分自身はレバーレスを実際に使用していないため、操作性について断定的な評価はできません。
ただ、長年レバー操作を続けてきた自分がレバーレスへ乗り換えるとすれば、最大のハードルになると思っているのが操作を一から手に覚えさせる必要があることです。
買ったその日から、それまで使っていたアケコンと同じように動かせるわけではありません。
特に自分の場合、10年以上レバーで方向入力してきたため、レバーレスへ変更すればかなり長い練習期間が必要になると思います。
一方で、これから初めて格ゲー用コントローラーを購入する人なら、最初からレバーレスの操作を覚えるという選択肢もあります。
そのため、
「レバーレスは上級者向けだからやめたほうがいい」
という話ではありません。
スティック型とは操作方法が大きく違うので、購入前にその違いを理解して選んだほうがいい、というのが自分の考えです。
パッドは格ゲー向け製品も選択肢
自分はパッドで格闘ゲームをプレイした経験がないため、ここについては実体験として評価できません。
身近にパッドで格ゲーを遊んでいる友人がいて、その友人からは、一般的な純正コントローラーよりも、格ゲー向けにボタン配置などが工夫されたパッドのほうが扱いやすいという話を聞いています。
実際、格闘ゲーム向けパッドとして販売されている製品には、HORIの「ファイティングコマンダー OCTA」のように、正面に6ボタンを配置し、方向キーの入力調整などを搭載したものもあります。
また、その友人は長期間格ゲーを遊ぶ中でパッドのスティック部分を短期間に複数回壊した経験があるそうです。
ただし、これはあくまで一人の使用例です。
「パッドは壊れやすい」「純正パッドでは格ゲーができない」
と一般化できる話ではありません。
普段からゲーム機のコントローラーに慣れている人にとっては、アケコンを一から覚えるよりパッドのほうが自然に操作できる可能性もあります。
アケコンを選ぶならボタンサイズや筐体にも注目したい
自分がRAPからPWS FS-24へ乗り換えて特に感じたのは、アケコン選びでは意外と細かい部分が重要だということです。
購入前に確認したいのは、少なくとも次のようなポイントです。
- レバータイプかレバーレスか
- ボタンのサイズ
- ボタン配置
- 筐体の大きさ
- 筐体の重量
- 机置き・膝置きのどちらで使うか
- 操作音
- 対応するゲーム機・PC
スペック上では小型・軽量なほうが便利に見えることもあります。
しかし、格ゲーでは操作中にかなり素早く手を動かすため、ある程度の大きさや重量があることで安定するメリットもあります。
特に長時間使うものなので、「高性能かどうか」だけでなく、自分の手やプレイ環境に合うかも重要です。
迷っている初心者なら、まずスティックタイプを候補にしたい
アケコン・レバーレス・パッドには、それぞれ違った良さがあります。
そのうえで、自分がこれから格闘ゲームを始める人に1台すすめるなら、やはりスティックタイプのアケコンです。
自分自身、スト4から10年以上スティックタイプを使い続け、ゲームスピードや操作方法の違うさまざまな格闘ゲームを遊んできました。
その中で、
「このゲームだからスティックでは遊べない」
と感じたことはありませんでした。
ゲームセンターに近い操作感で格ゲーを楽しみたい人、これからいろいろなタイトルを遊んでみたい人なら、昔ながらのスティックタイプは今でも十分有力な選択肢だと思います。
もちろん、最初からレバーレスを覚えるのも、使い慣れたパッドで始めるのも間違いではありません。
大切なのは、流行しているデバイスだから選ぶのではなく、自分が長く使い続けられる操作方法を選ぶことです。
約10年使ったアケコンから別の製品へ乗り換えたことで、自分自身も改めて「手に馴染んでいること」の大きさを実感しました。
最初の1台を選ぶときには、方式だけでなくボタンやレバー、サイズまで含めて、自分に合いそうなものを探してみてください。
